太陽光・蓄電池の用語集やさしい言葉とたとえで解説
むずかしい言葉を、1行の定義と身近なたとえで説明します。
電気の基本
- kW / kWhキロワット/キロワットアワー
- kWは電気の瞬間の強さ、kWhはその強さで1時間使った量。電気代の請求はkWhで、1kWh=約30円強。一般家庭は1日約10〜13kWh使います。
- たとえ: kW=蛇口の太さ、kWh=貯まった水の量。
- 直流(DC)/交流(AC)ちょくりゅう/こうりゅう
- 太陽光パネルや蓄電池は直流、家のコンセントや電力網は交流。その橋渡しをするのがパワコンです。
- たとえ: 言葉の違う2つの国をつなぐ通訳がパワコン。
- パワーコンディショナパワコン/PCS
- 直流と交流を変換する機器。変換効率は95%前後で、寿命10〜15年の消耗品です。
- たとえ: 発電した電気を家で使える形に翻訳する装置。
- 電圧V・電流A・電力Wでんあつ・でんりゅう・でんりょく
- 電圧V=水圧、電流A=水量、電力W=その積。1kW=1000W。
- たとえ: 水圧×水量=勢い(電力)。
- 単相/三相たんそう/さんそう
- 家庭は単相100/200V、工場や業務用は三相200V。200V機器(IH・エコキュート等)を停電時も使うなら200V対応が必要です。
- たとえ: 家庭用の配線と業務用の配線の違い。
発電
- 太陽光発電(セル→モジュール→アレイ)たいようこうはつでん
- 太陽電池で光を電気に変える発電方式。最小単位セルを集めてモジュール(パネル)、さらに並べてアレイになります。
- たとえ: 屋根が小さな発電所になるイメージ。
- 発電量の目安はつでんりょうのめやす
- 1kWあたり年間約1,000〜1,200kWhが目安(5kWなら年5,000〜6,000kWh)。見積もりの根幹になる数字です。
- たとえ: パネルの大きさ×地域の日当たりで決まる収穫量。
- kWp(公称最大出力)キロワットピーク
- 理想条件での理論値。実際の発電は天候・角度・温度で常に下回り、高温だとむしろ効率が下がります。
- たとえ: カタログ上の最高速度。実走行では出しきれない。
- 過積載かせきさい
- パワコンの容量よりパネルを多めに載せ、朝夕や曇天の発電を底上げする設計の定石。
- たとえ: 少し大きめの畑にして、日照の弱い時間帯の実りを増やす。
系統・売買
- 系統/系統連系けいとう/けいとうれんけい
- 電力会社の送配電網と、それに接続すること。連系の申請が工事期間のボトルネックになりがちです。
- たとえ: 自宅の発電所を電力の高速道路につなぐ手続き。
- 買電/売電/スマートメーターかいでん/ばいでん
- 電力を買う・売る、その双方向を計量するのがスマートメーター。
- たとえ: 電気の出入りを両方向で測るメーター。
- 余剰売電/全量売電よじょう/ぜんりょう
- 住宅は使い切れずに余った分だけ売る「余剰売電」。制度は自家消費・余剰へ完全に移行済みです。
- たとえ: 自分で使って、余ったぶんだけ売る。
- 自家消費率じかしょうひりつ
- 発電のうち自分で使えた割合。買電30円強>売電24円(4年目まで)>8.3円>卒FIT10円前後、という不等式が、全商材の提案根拠です。
- たとえ: 作った電気を売るより自分で使う方が得、という関係。
- 出力制御しゅつりょくせいぎょ
- 晴天の昼など電力が余るとき、電力会社が発電の一時停止を指示する仕組み。九州などで常態化しています。
- たとえ: 電気が余る時間帯の「一時ストップ」。
- 卒FITそつフィット
- 10年間の固定買取が終わった状態。売電単価が10円前後に下がるため、蓄電池で自家消費に回す提案の主戦場になります。
- たとえ: 固定価格の約束期間が満了した状態。
- FIT/FIPフィット/フィップ
- FITは再エネの電気を一定価格で買い取る制度(固定価格買取)。FIPは市場価格+割増の産業用制度で、住宅商談では概念だけで足ります。
- たとえ: FIT=決まった値段で買い取る約束。
蓄電池
- 蓄電池(定格容量/実効容量)ちくでんち
- 電気をためて必要なときに使う設備。カタログの定格容量に対し、実際に使えるのは9割前後(実効容量)。この差の誠実な説明が大切です。
- たとえ: 電気の貯金箱。表示額の全部は引き出せない。
- サイクル数サイクルすう
- 満充電から空にして1回。家庭用は6,000〜12,000サイクルが相場感で、寿命の目安になります。
- たとえ: 充放電の「使える回数」の目安。
- 全負荷型/特定負荷型ぜんふか/とくていふか
- 停電時に家全体を使えるのが全負荷型、あらかじめ決めた回路だけが特定負荷型。200V機器を使うなら全負荷+200V対応が必要です。
- たとえ: 停電時に家中か、決めた部屋だけか。
- ハイブリッド/トライブリッド
- 太陽光と蓄電池を1台のパワコンに統合したのがハイブリッド、さらにV2Hまで統合したのがトライブリッド。パワコン交換期の定番提案です。
- たとえ: 別々の機器を1台にまとめて効率化。
- DR(デマンドレスポンス)/アグリゲーターディーアール
- 電力の需給が逼迫したとき、家庭の蓄電池を遠隔で制御する仕組みと、その束ね役。国のDR補助金の参加条件になります。
- たとえ: みんなの蓄電池を束ねて需給を調整する仕組み。
- V2Hブイツーエイチ
- 電気自動車(40〜60kWh=家庭用蓄電池の4〜6倍)を家の電源として充放電する装置(Vehicle to Home)。
- たとえ: 車の大きな電池を家の非常用電源にも使う。
住宅・省エネ
- オール電化オールでんか
- 給湯(エコキュート)と調理(IH)を電化した住宅。太陽光・蓄電池とセットで検討されることが多いです。
- たとえ: 家のエネルギーを電気に一本化。
- エコキュート/COP
- ヒートポンプで投入電力の3〜4倍の熱をつくる給湯機。おひさまエコキュートは昼の余剰電力で沸かす自家消費型です。
- たとえ: 少しの電気で大きな熱をつくる給湯機。
- HEMS/ECHONET Liteヘムス/エコーネットライト
- 家庭のエネルギーを見える化・制御するシステムと、その共通通信規格。補助金の要件になることがあります。
- たとえ: 家の電気の司令塔と共通言語。
- ZEHゼッチ
- 断熱・省エネ・太陽光で、年間のエネルギー収支を実質ゼロにする住宅。補助金や優遇の頻出条件です。
- たとえ: 使う電気を自分でまかなう省エネ住宅。
一般的な技術知識のため個別の出典は省略しています。数値は相場感の目安で、実際は製品・地域・条件により異なります。確認日: 2026-08-12。